意図せず呪物をつくってしまった話

はろー、はろー、はろー。

 

小学生5年生のときは北欧神話に一番ドハマりしていた時期なわけですが、
とりわけお気に入りだった神がオーディンでした。

特に知識を得るために自分の体を槍で貫いて木に9日間吊るされるというエピソードが大好きで、賢くなるためにそんなおバカみたいなことしてるっていうギャップが面白くてイイですよね。

 

そんな訳で私も同類だったので「オーディンの真似がしたい!」と思ったので試してみようと考えました。
もちろんおバカの私でも自分の体でやったら天国行き確定なことぐらいわかっていたので(自尊心高め)、自分の写真で代用することにしました。

私の上半身をぺらっぺらの紙に印刷し心臓部を鉛筆で貫いたものを、近くの山にいって木に吊るしました(徒歩2分)。完璧ですね。

しかし一つ誤算だったのが、風に揺られて鉛筆を挿していたところから破けてしまったんですよね。
ここで普通の人間ならセロテープでもつけて補強しようと考えると思うのですが、おバカだったので文字通りの人海戦術で20枚ぐらいの『私』を用意して木に吊るしました。

 

「これで1人ぐらいは生き残るだろう。」と万全な準備を出来たことにふへへと笑いながら(満足感で満たされている時にでる気色悪い笑い)9日経つのを持ち望んでいたのですが、―――

 

3,4日目ぐらいに近くに住む友達が「らぷすちゃん……言いづらいことがあるんだけど……」と何やら神妙な顔をしながらお家にやってきました。
その瞬間に"アレ"がバレたことを悟り「いやこれ客観的に見たら現代版五寸釘じゃん」と冷静になり、今わたしが「この現代に呪いをかけられようとしている可哀想な人間」扱いされていることまで察することが出来ました。

わざわざこんな面倒なことする人いないだろとは思いつつ、実際に存在してる以上これが学校にまで広まったら「呪術をかけられた奴」or「北欧神話にハマって痛いことする奴」のどちらかの業を背負って生きるはめになるので、何とか友達を説得してここだけの話にしてもらいました。

 

ちなみにこの話は墓場まで持っていく予定なので、その友達の中では今でも呪術が身近に存在しているものだと思っているかもしれないです。可哀想に(他人事)。
皆さんも一時の勢いで変なことはしないようにしましょうね。